欧州遠征2015夏-1-

2015年夏の1ヶ月にわたる欧州遠征。今となっては1ヶ月もかけておいて行くのはほぼほぼ定番観光地ばかりであるなど勿体ないことばかりしてると思うもののそこは初の海外単独遠征ということで多めに見てやりたい。そんな2015年夏の欧州遠征、その振り返り。

最初の国はトルコ。カッパドキアやパムッカレ等々が純粋に気になっていたから。

着陸地をメイン空港たるアタテュルクと思い込んでいたところが実際の着地はサビハ・ ギョクチェンでありそこは地下鉄など通っていないサブ空港。やたらと警戒心の強かった私は機内で出会ったマレーシア人留学生の助言もよそにあるはずのない地下鉄を探して彷徨い、さらには一枚しかないクレジットカードがロクに使い物にならずなけなしの現金ユーロを早くも召喚したり、地図を機内に忘れ、携帯回線もケチり結局は手探りでバスターミナルを目指したりするなど自らRPG的謎解きトラベルをしていたらしい。

そんなこんなでバスターミナルにたどり着いた私はバス運転士たちのお茶会に誘われる。

そんな中にあっても相変わらず警戒心の強い私はぼったくりを警戒し貧民っぷりをアピールするも結局は笑い飛ばされチャイ4杯をご馳走になる。その代金が4人であれだけ飲んで10TLなのも驚きだが、運ちゃんのバケツ並みの器の大きさに逆に自分が凄く小さく見える。こともあろうに、トルコよりも豊かなはずの日本人がこんな大盤振る舞いな奢りをしてもらっている、と思うと自分が凄く情けなく思えてしまった。もはやメンツに関わるから頼むから3TLくらい受け取ってくれよ!と言おうにも彼らには英語は通じない。ああ無情。トルコ人の温かさはさらに続く。バスまで時間があるので待合室でグダってるとたまたま同じ目的地に向かう人が来た。と、思えばめっちゃ丁寧にバスの説明をしてくれるではないか。トルコ語で。ごめん、図で書いてくれるのは助かるけど半分くらいしかわからない。かと思えば彼は自分の飲んでるチャイいるか?みたいな反応を見せて突然立ち上がる。もう奢られるのは勘弁だとさっきアホほど飲んだ事を何とか伝えると納得してくれた。その後一緒にバスへ。それはもうスムーズに。ありがとう…そしてバスの中。彼は後ろのアメリカ人と英語で話していた。話せんのかよ!

実は乗ったバスはチケットを買った私の手違いでパムッカレではなくカッパドキアに向かっており、当初計画と順番が完全に逆転。結果として翌朝、トゥズ塩湖に立つことに成功し、図らずも何一つ労すことなくいわば”ついで”で目的地の一つを訪問することになる。

結果オーライの極み。

しかもこのバス自分の隣だけ空席というラッキー。さっきのトルコ人と爆笑中。どうやら相席予定は出発時間を10分以上過ぎても現れなかったから放置して出発したということらしい。10分も待つということがちょっとした驚きだが、なんにせよラッキーでした。

今になって振り返るとなんとも普通の旅行。

当時がとても初々しく見えて可愛らしい。

「塩湖って意外と足が沈むんだしっかり”湖”なんだスゴーイ!」などと曰うていた当時。

塩湖に慣れた今じゃありえない。

TRAINSIT

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