ヨーロッパリベンジ2016秋-3-
今遠征の反省点はFIXしてしまった航空券にあったと思う。
金銭的な事情があったのも事実ではあるが、この固定された旅程の区切り目が折角の長期旅程だからこそあるはずの柔軟さが失われていったとも。
欧州が曇り通しであったのは避け難いものではあったとはいえもう1,2日は晴れの日を掴むこともできたのかもしれない。
遠征中にもそんなことを薄々感じてはいたものの、今更どうすることも出来ず、次の舞台はウクライナへ。
まぁ当然のようにドン曇り。
曇天故の陰気な雰囲気が旧東側を感じさせる。これはこれで悪くない。
長い長いエスカレーターは何度乗っても新鮮でこれほどに異世界を感じさせるものもそうないだろう。鼠の国の欺瞞に溢れるトリック満載エレベーターなどは取るに足らぬ、リアルなアトラクションがここにはある。
永遠に続く曇天にもはや戦意は残っていないがタトラトラムも撮らなければならないだろう。駅前ロータリーで眺めるだけでなぜもっと深追いしていないのか?もう聞くな。
今回ウクライナを目指した理由はここにある。
チェルノブイリ/プリピャチ。かの有名な原発事故の核心地であり、放棄された街が自然に帰っていく様が間近に見られる場所。新シェルターの完成を目前に控えた今、古い石棺の裸の姿が見られるのも最後とあって今回訪問した次第。
わずか1日の弾丸ツアーは動きが早く、正直に言って撮影者にはかなり厳しいものであったがそれでも日本であればまず立ち入りが禁じられる建物の中を自由に見て回っていいのだと言うからなんという大判振る舞い。
心置きなく探索させていただいた。
様々な目玉企画を用意したはずがもはや唯一のハイライトとなってしまったチェルノブイリツアー。十二分に満喫出来たのでよしとしてやろうか。
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